ローデント皮下腫瘍計測プログラム
ローデント皮下腫瘍計測プログラム TumorManager™は多種多様に皮下腫瘍異種移植モデルの解析研究が行えるソフトウェアです。ユーザーフレンドリーなインターフェースを使用しており、全ての操作の完全なコントロールができます。 TumorManager™腫瘍研究に特化したプログラムで、動物のグループ分け、腫瘍データの計測、腫瘍・体重データ収集、投薬計算、統計解析、レポート作成も簡単に行えます。
ノギス等で得られたデータは、往々にして紙媒体へ記録されるか、実験室のExcelシートへ入力されます。 この手順は両者とも、エラーの要因となります。これらの要因について考えて見ましょう。オペレーターによる広範囲な関与は転記ミスを引き起こします。測定時に実験室でデータを記録したり、EXcelシートへデータを転記したりしている時に、エラーを生じます。実験が新しくなると、プロトコルはしばしば変更されます。このとき、動物数の変更、グループ数の変更など多くのパラメータが変更になります。スプリッドシートのテンプレートをこれらの新しいパラメーターに対応するように変更する際にも、新たにエラーが生じてきます。
紙やExcelを基本としている集積結果は一般的に静的なものです。従って腫瘍の倍化時間(Tumor Doubling Time:TDT)、細胞死の時間依存性(Log Cell Kill:LCK)、T/C等のリアルタイムな情報を研究者が入手することは不可能です。TumorManagerを使用すれば、これらの重要なパラメーターを各測定終了時に、自動計算、プロットすることが可能です。TDTのようなパラメーターは、研究プロセスをモニターする研究者にとって、瞬時に入手できることが非常に重要です。スプリットシードプログラムは、限られた統計的解析能力しか持っておらず、多重比較解析(即ち、Dunnett、Duncan等)、Kaplan Majerサバイバル解析に基づいた分散分析を計算することができません。統計解析のためにはスプリッドシートからのデータは、更なる解析のためには、市販の統計解析プログラムにデータを転送する必要があり、時間や複雑さが増すことになります。データ解析を統計学の専門家に依頼する場合は、さらに、時間がかかってしまいます。
TumorManager™はこのような問題を全て解決するためにデザインされたプログラムです。標準SQLサーバーのデータベースに全てのデータを蓄積します。したがってデータの読み出しや保管のセキュリティはしっかり保たれています。
各測定とデータに関連した実験の記録、アイデンティティー、測定日時、使用装置など、全ての情報が安全に記録されます。TumorManager™のプロトコルは、実験の命名法を含め、非常に高いユーザー適応性を保証しています。
プログラム仕様
・Windowsでマウス、タッチスクリーン、フットペダルを使用してプログラムを機能的にコントロール
・データエントリ、投薬、タスクジェネレーション機能プロトコル
・プログラムの限界:20グループ/研究、100動物/グループ、20投薬/研究
・キャリパー、シリアルバランス、RFIDリーダー、他のソースからのデータ入力
・信頼性安全性を持つデータベースSQLサーバー2005/2008がバックルラウンド稼動、
・動物ID、重量と腫瘍体積に基づき動物をランダムグループ化するユーティリティ
・研究オーナーによるユーザーのセキュリテ決定
・最大腫瘍体積、体重に対する警告
・体積2D、3Dプロット、接種後日数、体積-TDT、TC、TGI、Log Cell Kill等のプロット
・記述統計、ANOVA、均一性/正常性テスト、ANOVAベースの直線性(Dumett、Duncan)、非直線性(Mann-Whiney、Kruskal Wallis)比較テスト、KaplanーMelerサバイバルテスト等の広範囲な統計解析
・体積データ、各種プロット、統計解析の報告書自動作成
・報告書はWord、Excel、html、PDFにエキスポート
・FDA21、CFR part11電子記録と電子署名
システム動作環境
・Intel Core Duo、32 bit processor以上
・Microsoft® Windows XP with SP3, Vista SP2 or Windows 7, 8, 8.1
・最小RAM 2GB、プログラムインストール用250MBハードディスク
・最小1,280×1,024解像度モニター
・アクティベーション及び、リモート診断、サポート用インターネット接続
・USBポート